助成金の併給

助成金には目的と要件がある

助成金は約80種類もあり、それぞれに要件があります。

助成金によっては同じ対象者に複数の助成金が該当することがありますが、助成金の目的によっては併給できるものとできないものがあります。

助成金によっては複数の助成金が申請できる

例えば、雇用調整助成金とキャリアアップ助成金(正社員化コース)は併給できます。

有期雇用労働者を休業させたために雇用調整助成金を受給し、その労働者を正社員化しキャリアアップ助成金の申請をした、といった感じです。

この場合雇用の維持と労働者の雇用の安定と助成金の目的が違うために両方の助成金が併給できます。

 

中には支給金額がかわるものも

特定求職者雇用開発助成金(特定就職困難者コース)とキャリアアップ助成金(正社員化コース)も併給ができますが助成金の金額が変わる場合があります。

特定求職者雇用開発助成金を受給した後にその対象者を有期雇用労働者から正社員化した場合、キャリアアップ助成金の金額が半額になってしまうのです。

特定求職者雇用開発助成金は長期雇用を前提としているので有期雇用労働者として雇用してもキャリアアップ助成金としては無期雇用から正社員へ転換したとみなします。

助成金の申請前に確認してください

助成金はたくさんの種類があり、毎年新設、変更、廃止があります。

複数の助成金を取り組む場合は併給が可能か先に労働局等に確認するとよいでしょう。

2022年05月20日