経営労務診断制度
会社の労務管理を診断する制度
社会保険労務士が診断する制度で、会社の労務管理が適切に行われているかを診断します。
この制度を実施すると会社の労務管理の現状が適切かどうかと、改善点がある場合はその部分をどのようにすればいいかを社労士が示してくれます。
制度は①職場環境改善の宣言をする、②経営労務診断を実施する、③経営労務診断ですべての項目を「適切」とするの3段階に分かれており、会社の診断結果に応じて全国社会保険労務士会からマークの付与と企業情報サイトに企業が掲載されます。
経営労務診断の流れ
まずは職場環境改善宣言をします。
事前の簡易確認シートを使い会社の労務管理の現状を簡易的に確認します。
次に社労士と経営労務診断をします。
実際に就業規則や賃金台帳や出勤簿などを確認し、各項目ごとに適切かどうかを確認します。
すべて適切となれば「経営労務診断適合企業」となります。
1つでも適切でなければ「経営労務診断実施企業」となりますが、その際どこを直すべきかというアドバイスを社労士がおこなってくれます。
毎年実施し、法改正にも対応するのが理想的
経営労務診断は毎年実施するのが理想的です。
労働基準法などの労務関係の法律や制度は毎年改正があり、例えば2022年4月から中小企業もパワハラ防止措置が義務づけられるなどしているからです。
労務管理を真剣に取り組むきっかけとして経営労務診断を検討してみてはいかがでしょうか。
