仕事と家庭の両立
仕事と家庭の両立について会社がやるべきことと守るべき法律について、以下のようにまとめてみました。
まず、会社がやるべきこととしては、育児や介護を抱える社員に対して、柔軟な勤務形態や休業制度を提供することです。
具体的には、以下のような制度を導入・運用することが求められます。
育児休業制度:子どもが1歳になるまでの期間に認められる休業制度
子の看護休暇:小学校就学前の子どもがいれば、1人につき年5日まで看護休暇を取得できる制度
育児短時間勤務制度:3歳未満の子どもを持つ場合に、1日の所定労働時間を原則6時間に短縮できる制度
介護休暇:要介護状態にある家族を介護するために1人につき年5日まで休暇を取得できる制度
介護休業制度:要介護状態にある家族を介護するために1人につき3回まで、通算93日まで休業できる制度
介護短時間勤務制度:要介護状態にある家族を介護するために勤務時間を短縮できる制度
フレックスタイム制度:所定の総労働時間内で勤務する時間帯を自由に決められる制度
次に、会社が守るべき法律としては、育児・介護休業法と次世代育成支援対策推進法があります。
これらの法律では、事業主に対して、上記の制度の導入・運用や、社員の両立支援に関する情報の周知・教育、社内の両立支援の環境整備などを義務づけています。
また、両立支援に積極的に取り組む事業主に対しては、助成金や表彰などの支援も行われています。
仕事と家庭の両立支援は、社員の働きやすさや定着率を高めるだけでなく、企業の人材確保やイメージ向上にも貢献する重要な取り組みです。
人事担当者は、制度の内容や改正を把握し、社員のニーズに応えることができるように努める必要があります。