雇用保険料率の変更
現在の雇用保険料率
雇用保険料は事業主と従業員がそれぞれ負担することとなっています。
雇用保険料には失業等給付、育児休業給付、雇用保険二事業の3種類あります。
負担割合はそれぞれに決まっていて
失業等給付0.6%・・・0.3%(事業主)+0.3%(労働者)
育児休業給付0.4%・・・0.2%(事業主)+0.2%(労働者)
雇用保険二事業0.35%・・・0.35%(事業主のみ)
の合計1.35%となっています。
2023年4月以降の保険料
2023年4月以降は失業等給付が0.8%に引き上げられることが決定しました。
失業等給付0。8%・・・0.4%(事業主)+0.4%(労働者)
事業主と労働者がそれぞれ0.1%ずつ引き上げられます。
育児休業給付と雇用保険二事業はこれまでと変わりません。
結果4月からは合計1.35%から1.55%となります。
引き上げの理由
まず雇用調整助成金で莫大な金額を支出したことによります。
コロナ禍での雇用調整助成金は6兆円を超える額が支出されました。
雇用調整助成金を受給しなかった企業はなんの得もなくにその負担を受けることになります。
また、労働者の失業による失業等給付も増加しました。
その結果失業等給付の引き上げにつながりました。