最低賃金引上げへの対抗策

2年連続での最低賃金大幅アップ

昨年に引き続き最低賃金が大幅アップしました。

各都道府県で10月から順次新しい最低賃金が適用されていきます。

全国加重平均で時間当たり961円となるとのことです。

企業にとっては大変な負担になっていることでしょう。

しかし、うまく対応することによって企業の負担を減らせるかもしれません。

昇給を10月とすることで対応する

最低賃金引上げは毎年10月です。

昇給がある企業はここに昇給時期を合わせることによって2度の昇給になることを防ぐことができます。

歩合給を採用している企業など、固定給が低くなっている給与体系の場合は効果的です。

助成金に取り組む

最低賃金引上げに合わせて助成金に取り組むことも有効です。

例えばキャリアアップ助成金(正社員化コース)は正社員化前後で時給単位で3%以上の昇給が必要ですが、最低賃金上昇に乗じて昇給をすれば

負担感も減るのではないでしょうか。

1人正社員化することにより47万円が支給されます。

最低賃金引上げのついでにやるには十分だと思います。

他には業務改善助成金も有効です。

事業場内の最低賃金引上げが条件ですが、この機会に合わせると助成金で安価に設備投資ができます。

引き上げた人数や引き上げ額にもよりますが30~600万円の助成額となります。

2022年09月30日